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家族のダイアログ |心臓手術日記

暇な4日目

入院も4日目になると雰囲気にも慣れてくる
朝の食事にはじまって夜寝るまで毎日が繰り返されのんびりした時間が過ぎていく。
今日は土曜日 早朝から救急車の音が耳に付く
多いときは1時間に4回にもなるだろうか
病気・事故理由はわからないが救急車のサイレンの分だけ何かが起こっているのは間違いがない

同じ病室のメンバーは比較的元気な人が多いせいか週末には外出許可をもらって
自宅に帰る人が二人、その他私を含めた4人はそれぞれに見舞いの人が訪れる
しばらく静かに話しこむ人 黙って見舞いに来た人と新聞を読む外国人
大きな声で家族と話をするおじいさん 皆それぞれに病気を抱えている。
糖尿病の人が多いのかインシュリンの話もよく聞こえてくる。

中には3ケ月もここにいる常連さんのような人も
狭い部屋をカーテンで仕切っただけの空間 プライベートとは程遠い環境だけれど
みなそれぞれに工夫しながら生活をしている。
患者同士はほとんど会話がない
なのでお互いが何の病気なのかも知らないはずだ
ただ医師や看護師さんとの会話、見舞いに来た人との会話からおおよその病名や
いつから入院しているのかなとがおおよそ見当が付いてくる
でも他の人から見たら私がどこが悪いのか推測するのはかなり難しいと思う
何故なら毎日体操をしているし元気に歩いてもいる
風呂にも入っているし食事制限もない
ましてやこの病棟は混合病棟なので様々な科が混じっているからなおさらに違いない
まさか脳と心臓に障害があるなどとは誰が思うであろうか

昼から妻にメールを入れた。
暇なのでこちらへくるついでに本でも買ってきてもらおうと思ったからだ。
希望は『きっこの日記』 私が好んで毎日覗いていたブログが最近本になったのだ。
飾らない絶妙の辛口トークが話題のブログで常にプログランキングでTOPを走っていた。
本になると聞いて読みたい本の第一希望であった。
しかし帰ってきた妻からのメールは「売り切れです」だった。
「じゃなんでもいいや」

夕方になって妻は1冊の本を片手にやってきた。

買ってきた本は 東野圭吾著 『手紙』だった。

妻は「映画化されるんだってさ」
「へ~そうなんだ」 と答えたものの内容について知る由もなかった。
ただ、前から少しだけ気になっていた女の子 沢尻エリカが出演するということで
興味だけはあった。

妻が帰って夕食を済ませた後、ベッドに横になって本を手にした。
単行本にしては少し厚い本だな。 1週間位の暇つぶしにはなるかもしれない。
# by familydialog | 2006-11-04 20:22 | 中大脳動脈狭窄症

ひまだ~

造影検査から次の手術まで5日ある
体は元気すぎて暇をもてあます。
こんなときは人間ウォッチングが一番

このI病院の看護師さん達はほとんどが20代前半である。
そしてみんなよく働く
以前検査で入院したS病院と比較して違いに気づくのだが
S病院の看護師さんの仕事は純粋に看護だけで食事の配膳や部屋の掃除などは
別に決められた担当がいるのに対してここは看護師さんが交代で全てをこなす
それだけ仕事の量が多いことがわかる

勤務のシフトはまだよくわからないが初日に担当の看護師さんはまだ見かけないから
おそらく4日位で一巡しているのだとおもう。
私のお気に入りの看護師さんはMさんだ
どことなくあどけない顔立ちが20歳の時につきあっていた彼女に良く似ている
あの頃のみんなはどうしているのだろうか みんなおっさんおばさんをしているだろうなと
懐かしむ一瞬である。

今日は13時から妻が見舞いにきた
入れ替わり15時からは両親が好物のお好み焼きを差し入れてくれた。
母曰く「あんた あんまりいろいろ食べて太りすぎちゃだめだよ」
「病院の食事はちゃんと計算されて出てくるんだから余計なもん持ち込んだらまずいだら」と父
「なに言ってるんじゃ、お好み焼きを持ってきたのは誰じゃ」と私
いい加減な親子である。

天気がよかったのでしばらく屋上で歓談
エレベーターで見送って部屋に帰ろうと廊下を歩いていくと奥に見かけた顔が
悪友のH君夫妻とS君である。メロンと巨峰をもってきてくれた。
4人で再び屋上へ 昔話に花が咲き大笑いした後に病室へ戻る

机の上においたパソコンに向かうといま帰った悪友がメッセージを残してくれてある
私が両親と屋上にいる間に病室を訪ねインストールしたものと思われる。
メモには「途中を飛ばさすに最後まで観ると感動がある」というもの
インストルールされた動画を早速観てみると。。。
なんとスカトロ系であった。 途中気持ちが悪くなりながら最後まで鑑賞
「ちっとも感動なんかありゃしませんがな」
まったく病人にこんなもんみせおってからに・・・なんというやつだ
まぁ最後まで観た俺も俺だけど・・・

晩御飯が進まなかった

その後21時には就寝
# by familydialog | 2006-11-03 20:18 | 中大脳動脈狭窄症

カテーテル造影検査

6:00 起床後廊下で一人体操をした。
6:20 血圧測定 入院時に測ったときより上が50もさがってるw
7:55 朝食 525kカロリーらしい
朝はこんなものでいいのか いままでの食事のことを思うと
カロリーは半分以下だとおもう この機会にダイエットしておこう
実家に帰ってきたときの体重が70.2kg 過去最高を記録していた。
それが今朝の体重は68.5kg 順調である。 目標は63kg

昼からは脳の血管造影検査があった。
血管造影は心臓の時に一度経験しているのでとりたてて不安もない。
それに今回は腕からカテーテルを通すので楽そうである。
看護師に連れられて歩いて血管造影室に向かう。
装置は前回の時と同じものである。

頭とカテーテルを入れる右手を固定され準備ok
挿入部分だけ麻酔をかけて主治医のN医師の手によってカテーテルが挿入される
局部麻酔なので胸とか首筋の血管の中を異物が通っていくのがわかる。
なんとも気持ちの悪い瞬間だ。
カテーテルの先端は頚動脈くらいなのかな 感覚ではそんな感じ。
位置が決まってから全員部屋から退避、なにやら装置が動き出す。
放射線を使うから退避するのはあたりまえなのだけれど
最近いろんな検査で放射線を浴びっぱなしの私の体は大丈夫だろうか

看護師の合図がある
「いまから撮ります 顔の左半分が熱くなります」
造影剤が注入される その瞬間顔の左半分がジワ~っと熱くなる。
これも気持ちのいいものではない。
それを左右3回ずつ行って検査は終了 検査時間は20分位だろうか
心臓の時は1時間近くかかったことを思えばずいぶんと楽だった。
そのごN先生自ら腕を10分間程度圧迫して止血
しっかり固定されて2時間の絶対安静を言われた。

1時間位病室でおとなしくしていただろうか
そこへ両親が結果を聞きに現れる
もともと声が大きい母親なので周りを気遣ってデイルームへ行くように勧めた。
しばらくして私もそこへいき冗談を飛ばしながら雑談。

すこしバテたので 部屋に戻ってベットで寝転んでいると

2時間半がたったので圧迫を外してカットバンに換えましょうと看護師が来た。
ようやく不自由から開放されると喜んで応じていると。
カットバンに交換して立ち上がった瞬間に傷口から大出血
私はまったく自覚がなかったのに隣にいた妻が気づいてくれた

さすが動脈だけに血の勢いがすごい。あわてて看護師が抑える。。
病状の説明にきてくれたN医師の手でまた止血のやり直しになった。
毎日飲んでいる薬(血を固まりにくくする薬)がよく効いているのがわかった。

念のため次の日の朝まで止血をしていようということで落ち着いた。
噴出した血をみて母のあせったことだろう。

私はベッドで安静にしているということで
検査結果は妻と両親で聞きにいってもらった。

その結果 予想以上に頭の血管が細くなっていることを知る
そしてその先が血液が言っていなくて造影検査で白くなっていることも
N医師曰く
「この白い部分には他から血液が回っているので脳梗塞にならずに済んでいたのでしょう」
「PET検査の結果がまだできてきていないのでそれを見ればもっと詳しくわかりますが
これは心臓手術の為というよりはこれ自身の治療が必要ということですね」

言い換えるとこのまま放置して生活していたら近いうちに突然脳梗塞を起こしていたということだ。心臓の手術をする決断をしたことで脳梗塞を事前に防ぐことができたのだ。

これはラッキーとしか言いようがない。

毎年の人間ドックでは全く気がつかないことだから たまには脳ドックも必要なんだと思った
# by familydialog | 2006-11-02 20:14 | 中大脳動脈狭窄症

今日から入院

PET検査にいってきた

今日から脳の血管治療に向けて入院だ。

入院も2回目になると落ち着いたもの
ただ違うのは前回入院したS病院じゃなくてI病院だということ。
サービスはどこが違うのかななんてちょっと興味があったり・・・

11時の入院で通された病室は6人部屋
看護師さんが先の住人に紹介してくれる。
「今日から入ります Miyabiさんで~す」
私「お世話になりま~す」
一同「シーン」

私が逆の立場だったらちゃんと答えるのにな
まぁこんなもんでしょ 病院だしね

13時からはPET検査にいった。

MRIとPETの違いはMRIが電磁波を使って状態を写し出すのに比べてPETは陽子を使って
機能を写し出すと表現したらいいのかな。 PETは血液のや細胞の作用がわかるということらしい。
そしてMRIと画像を重ねることによってより高度かつ詳細に分析できるということで
要するに最先端をいっていてすごいといこと。(実はよくわかっていないorz)

検査の定員は午前と午後それぞれ3人のよう
通された待合用の個室にはベッドの他に応接セットと流し台がついているちょっと豪華な部屋
そこで医師から検査の説明があった。

それからTVをみながら待つこと20分 まずはいつものMRI検査から入る。
MRIって音がやかましいので耳栓をしてはいるんだけど
ここのMRIはめっちゃ静かでウトウトとしているうちに終わってしまった。

続いていよいよ放射線測定用の部屋を抜けてPETの検査室へ
中に入ると大きなドーム型の装置が鎮座していた。

台に寝るように指示があってから顔を覆うマスクをつけて準備に入る。
途中で酸素マスクらしいものを付けての検査があるので息を吸う練習
それから左手の動脈からは途中で何回か血液を採取するために針を刺しておく。
刺すときもまったく痛くないのが不思議だった。

そのままの体制で検査開始、部屋には時間を計る声が響く。
途中で酸素らしきものを吸いながらの検査もあって約45分
ドームの中に頭を入れているため周りの状況は見ることができなかった。

そして右手の静脈から点滴をいれるのだが、ここでもまた前回と同様
針を4回も刺しなおされ痛い思いをした。 静脈注射は嫌いじゃ

そんなこんなで検査終了 PET検査は約1時間だった。

明日は造影検査だ。
# by familydialog | 2006-11-01 20:08 | 中大脳動脈狭窄症

さくらちゃんを救う会

9月より募金を開始した「さくらちゃんを救う会」が
約1ケ月で目標金額を上回る1億4千4百万余りを集めた。

インターネットを使った募金はなにかと物議を醸し出す。
単純になんとか我が子を救いたいというのなら協力するのもいいだろう

ただ今回の件ははなはだ疑問が残る。
両親の件、使途の件・・・ ネット掲示板で騒がれたのもわかる気がする。

これで本当にさくらちゃんは救われるのかな

世間のゴタゴタは本人を跳び越して勝手に広がっていく

募金をして助けてもらえる子供は幸せかも

同じ病気でたくさんの子供達が亡くなっている
世界にはもっともっと飢餓に苦しむ子供達もいる

そんな中で 死ぬ死ぬ詐欺とか的を得た言葉も歩き始めた。。。 

もしMiyabiさんを救う会ができたらどれだけ募金が集まるかな


お金で救える命があるのなら救ってあけたいと思うのが親心

今日 お袋が言ってたっけ
「あんたの痛みは全部あたしが受けてあげたいって」

子供がいくつになっても、親ならそう思うのが普通だよな

さくらちゃんの親御さんもそう思っているのかな?
きっとそうだよな でもなんで先に募金に頼ろうとしたんだろう

もっと先にやることがあっただろうに

命はお金で買えるのか?
確かにお金で助かる命はある

でも命は授かるものだ 他を押しのけて買うものじゃない

そして心臓の場合 誰かが助かるために誰かが死んでいかなければならない

この現実を受け止める必要がある
# by familydialog | 2006-10-30 23:18 | 徒然日記Ⅱ



++心臓弁膜症手術の日記++

by familydialog
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